2023.10.12 | Topics
2023年10月7日(土)、24回目となる心臓血管外科術後の会をホテルプラザ勝川にて開催いたしました。患者さんやスタッフなど、総勢130名ほどが参加しました。
今年5月にコロナ5類に移行しましたが感染拡大も考慮し、日帰り温泉バス旅行は見送りさせて頂き、現地集合の形ではありますが、対面での術後の会を4年ぶりに再会することができました。
はじめに、栄養科の加藤綾・管理栄養士が「動脈硬化と心臓血管病予防のための食生活のポイント」、大橋 壯樹総長より「心臓血管外科手術後にどのように暮らしていくか~術後に気をつけること~」についての医療講座が開かれ、続いて、各専門スタッフによる医療相談会を行い、事前に寄せられた術後の悩みについて回答させていただきました。
▲医療講演(栄養科 加藤 綾・管理栄養士) | ▲医療講演(総長 大橋 壯樹) |
▲医療相談会で相談に答える菱川医師 | ▲曽我部医師・各専門スタッフ |
その後は、アロマハンドマッサージで癒しのひと時を過ごして頂き、昼食ご宴会で、マジックショーや”Love Know”によるコンサートを楽しんで頂きました。また、手術を受けられて20年を経過された2名の方へ感謝状と記念品の贈呈も行われ、大好評のお楽しみ抽選会では、当選した患者さんから体験談などのスピーチをして頂きました。
▲”Love Know”コンサート | ▲昼食宴会での1枚 |
今年もお元気な皆様にお会いすることができ、大変喜ばしい限りです。来年もこの術後の会で再会できることを心より願っております。
医療法人徳洲会は、9月16日から2日間、湘南国際村センター(神奈川県)で「徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山」を開催しました。徳洲会創立50周年を記念したイベントで、心臓血管治療に関する国際セミナーを主催するのは、医療法人徳洲会初の試みです。現地には163人が集まり、WEBでは2日間で延べ500人以上がライブ視聴をしました。セミナーでは10の国と地域から集まった心臓血管治療に携わる医師らが26演題を発表(うち徳洲会グループ9演題)しました。
当院からは、景山聡一郎医師が、「Surgical Resuluts of Acute type A Aortic Dissection in Consecutive 1037 Patients」(急性A型大動脈解離 1037人の患者の手術結果)と題し発表を行いました。
▲参加者の熱気に満ちた会場 | ▲名古屋徳洲会総合病院からは景山医師が発表 |
セミナーの主催者は東上震一 理事長、実行委員長は大橋壯樹 副理事長、セミナー会長は浅井徹 湘南鎌倉総合病院(神奈川県)心臓血管外科統括部長兼病院長補佐が務めました。
▲浅井 徹 セミナー会長 | ▲東上 震一 理事長 | ▲大橋 壯樹 副理事長 |
セミナーでは、米国、タイ、ベトナム、中国に加えて、これまで徳洲会が積極的に医療協力を進めているモンゴルやインドネシアの医師らも登壇しました。最新の心血管治療法や治療技術の教育方法など幅広いテーマで講演を行いました。
会場では質疑応答も活発に行われ、「ロボット心臓手術の教育プログラムを徳洲会で作ってほしい」、「徳洲会がまだ医療協力していない国への支援を求めます」など、徳洲会に期待を寄せる声が多く聞かれました。
懇親会を開き、参加者同士が親交を深める場面も見られ、盛況のうちに幕を閉じました。
当院にて、経皮的左心耳閉鎖術デバイスWATCHMAN(ウォッチマン)を用いた治療を開始しました。
心房細動により血栓のできる場所の約9割が左心房にある「左心耳」でできると言われています。WATCHMANは、開心術をする必要がなく、鼠径部の静脈からカテーテルを通して心臓に挿入し、左心耳を閉鎖してしまうデバイスです。
500円硬貨ほどのサイズで、左心耳を塞ぐように設計されており、手術後には内皮化が進み、左心耳が永久的に閉鎖されることによって脳梗塞のリスクを抗凝固療法並みに低減させながら、抗凝固薬の服用を中止することができるようになります。
認可施設として、さらなる技術の向上に努めます。
▲経皮的左心耳閉鎖術の様子 |
▲Watchman™(ウォッチマン)と左心耳への留置イメージ ©2019 Boston Scientific Corporation. All rights reserved |