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2021.02.16 | Topics 

第11回 春日井心臓血管セミナー開催

~テーマ:狭心症に対する最新の診断と治療~

 

 2021年2月13日(土)に、オンラインによる『第11回春日井心臓血管セミナー』を開催し、今回のテーマ「狭心症に対する最新の診断と治療」についての講演がありました。当日は約180名の方に参加して頂きました。

 セッション①では、藤田医科大学の循環器内科教授の谷澤貞子先生が座長で、愛媛大学大学院 医学系研究科放射線医学教授の城戸輝仁先生が『心臓CTを明日の診療から活用するために知っておくべき基礎から最新技術について』と題し、冠動脈CTを狭窄度、プラーク性状、灌流域の3つの観点から解説して頂き、日常で検査する際に知っておきたいポイントを分かり易く講演されました。また、最後には最新の冠動脈CTの情報などをご紹介して頂きました。

 セッション②では、木沢記念病院副院長の青山琢磨先生を座長に、三井記念病院心臓血管外科部長の大野貴之先生が『冠動脈バイパス術の治療効果と手術適応について』と題し、冠動脈バイパス手術のガイドライン作成に関わった経験から手術適応の優先度や、治療効果などを説明頂き、またご自身のライフワークである糖尿病患者さんに対しての冠動脈バイパス手術や、低心機能の患者さんに対してのアプローチなども講演されました。

 今後も、春日井心臓血管セミナーを継続開催し、地域医療に貢献していきたいと思います。

 

セミナー会場風景_0770   〇青山部長_0804
オンライン会場の風景   当院青山先生の発表
     
●谷澤先生セミナー_3192   ●城戸先生セミナー_3192
谷澤貞子先生   城戸輝仁先生
     
青山先生セミナー_3228   ●大野先生生セミナー_3228
青山琢磨先生   大野貴之先生

 

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2021.02.10 | Topics 

新年の挨拶

新型コロナウイルス感染症で医療そして生活、社会においても苦難の年となり今もなおその戦いが続いています。心臓血管外科手術も第一波の時に手術数が減ったものの、その後増加傾向にあります。重症、緊急症例そしてシャント等の末梢血管症例は多くなっています。当科も当院でのコロナ診療を微力ながら分担しつつ、心臓血管外科診療に励んでいます。

 

【最新の低侵襲治療】

 心臓血管治療もカテーテルでの治療、低侵襲小切開手術が増加しました。ステントグラフト、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)においては内科外科が合同で治療を行っています。TAVIはその安定した成績を背景に、増加傾向にあります。胸部、腹部大動脈瘤、急性B型大動脈解離に対するステントグラフト手術の割合も増えました。重症心不全に対しても、カテーテルによる低侵襲治療(IMPELLA)をさせていただき、救命しえなかった重症心不全も心筋ダメージを与えることなく回復するケースも増えてきました。

 その反面、侵襲はあるものの左室から大動脈へ直接ブリッジである左心補助装置(LVAD)の絶対的な威力を改めて見ることがあり、カテーテル補助(IMPELLA、PCPS)で改善しない場合には躊躇せずに適切なLVADを取りつける構えであります。同様に、大動脈瘤に対しても、確実で遠隔期の再発がない人工血管置換術を安全に行える体制を維持してまいります。

 低侵襲小切開手術ダヴィンチロボット補助下の僧帽弁手術、冠動脈バイパス術(Robotic MIDCAB)を昨年13例行い本年もさらに発展させてまいります。

 

【今後の展望】

 大学卒業後より心臓外科手術にたずさわり35年となりました。また、当院で手術をさせて頂き23年が経ちました。冠動脈バイパス術は2000例以上させていただきましたがその奥の深さを感じながら今でも1例1例に対して身を引き締める気持ちで臨んでいます。

 また、手術支援ロボットダヴィンチによる僧帽弁形成術にもさらなる習熟を目指しています。若い先生とともに、気力、体力を維持して多くの経験と反省から得た技術をさらに磨いてまいります。今後とも何卒宜しくお願い致します。

2021心臓血管外科集合写真02

 

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2020.10.15 | Topics 

第21回 オンライン心臓血管外科術後の会

オンライン心臓血管外科術後医療講演開催

 

 

 2020年10月7日(水)、21回目となる心臓血管外科術後の会を『オンライン心臓血管外科術後医療講演』と題し、初めてオンラインにて開催致しました。今回は、術後の会の会員さん約30名の方が参加されました。

 開会挨拶後には、心臓血管外科部長の只腰雅夫による『血管手術、シャント後に気を付けること』の講演が行われ、その後、総長の大橋壯樹による『心臓血管外科手術後に気を付けること』の講演が行われました。次に、患者さんからの質問等に回答する医療相談が行われ、術後の様々な疑問や相談にお答えしました。

 さらに、今回参加して頂いた方には、お楽しみ抽選会を行い、当選した参加者の方からは喜びの声を聞くことができました。

 今後は、直接お会いすることも勿論大切ですが、新しい人と人とのつながり方であるオンラインでの交流の機会も増やしていきたいと思います。

術後の会事務局

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