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2022.11.15 | Topics 

第7回徳洲会心臓血管外科部会開催

 第7回徳洲会心血管外科部会が10月6日、第75回日本胸部外料学会定期学術集会の会期に合わせ神奈川県内で開かれました。

 今回から千葉西総合病院の中村喜次・副院長兼心臓血管外科主任部長が部会長を担当し、全国から約30人の心外医師が集まり研鑽を積みました。

 部会の冒頭では、東上震一理事長が今回から部会長が代わりますが、世代交代が進み、うれしく思います。盛りだくさんの内容ですので、活発な意見交換をしていきましょう」と挨拶をされました。

 新たに部会長に就任した中村副院長は「徳洲会の心臓血管外科には歴史があり、臨床重視で行ってきました。今後は学術的な活動にも力を入れ、若い先生方も徳洲会にいることを誇りに思えるように、当部会が少しでも貢献できればと思います」と所信表明されました。

 続いて、羽生総合病院(埼玉県)の新田隆・循環器統括願問が「心房細動手術:間題点と将来の展望」と題し講演されました。心房細動に対し、心臓の中にある異常な電気の通り道を断ち切る治療であるメイズ手術について、効果や問題点を指摘しました。今後のパラダイムシフトとして、カテーテルアプレーション、新規抗凝固薬、外科治療の進歩を挙げ、「他の心臓手術との合併手術も必要であり、心外医師の教育が重要になります」と強調されました。

 また、日本胸部外科学会定期学術集会で徳洲会から発表された28演題のうち次の4演題を共有しました。

・「心臓CTを用いた大動新壁弾性率の非侵襲的計測」

 吹田徳州会病院(大阪府) 心臓血管外科 白川 岳 先生

・「A型大動新解離に対するnon Total Arch Replacement術後の遠位側再手術」

 湘南倉総合病院(神奈川県) 心臓血管外科 加賀谷 英生 先生

・「当院での3連以上のSequential Bypassを用いた冠動新パイバス術187症例の検討」

 名古屋徳洲会総合病院 心臓血管外科医師 菱規 敬規 先生

・「低侵襲僧帽弁手術における扁平胸郭の影響の検討」

 千葉西病院 心臓血管外科医師 澤 真太郎 先生

 最後に徳洲会臨床工学部から「人工心肺回路の標準化、徳洲会インフォメーションシステムから「学術フォーラムシステムSummit」について説明がありました。Summitは心外分野のデータベース化を促進するもので、日常業務の削減になりますし、徳洲会全体の大きな財産にもなります。

  徳洲会グループには多くの部会がありますが、当部会が模範になれると良いと思います。若い先生が多く入りましたので、徳洲会の心外医療を質量ともに高めていきたいです。

▲全国から30人ほどが参加し情報や意見を交換

 

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2022.10.31 | Topics 

第23回心臓血管外科術後の会

10月15日、第23回心臓血管外科術後の会を開催いたしました。前回と同様、オンラインと会場のハイブリッドで術後の会を実施し、約40名の方が参加されました。今回は初めてYouTubeでの配信も行いました。

 薬剤部の山田英貴より、「心臓血管外科手術後のお薬」をテーマに医療講座を実施し、術後のお薬についてのお話をいたしました。次に、医療相談会が行われ、参加者から術後の様々な疑問や相談があり、一つひとつに回答をさせて頂きました。会員さんの中から「術後体験談」をお話しいただき、手術に至った経緯や、術後の生活についてお話をされ、お元気になられた様子に会場一同が笑顔に包まれました。

 その後、大橋壯樹より、が「心臓血管外科手術後に気を付けること」と題し講演。手術の概要や術後の外来診療、再発の徴候などを説明。健康な生活を送るため、日常生活や食事での注意点などアドバイスいたしました。

 プレゼント抽選会では、当院のスタッフでくじを引き、当選者の会員の方からは喜びのコメントを頂きました。

 最後に同会の橋口順子会長が「コロナ禍で直接お会いできる機会が減り、生活が日々変化していく中ではありますが、術後の会の交流は絶やすことなく続けていきたいです。」と笑顔を見せ、盛況のうちに閉会しました。

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2022.09.28 | Topics 

第14回春日井心臓血管セミナー

 

 2022年9月17(土)当院の会場とオンラインのハイブリッドにて、第14回春日井心臓血管セミナーを開催しました。当日はYouTubeの生配信、Zoom、会場合わせて250名以上の方に参加して頂きました。

 セッション1では、松波総合病院の森田則彦先生が座長で、当院循環器内科部長の田中昭光先生より、『僧帽弁閉鎖不全症の基礎知識と当院の現状』と題し、2022年5月より当院でも治療ができるようになったマイトラクリップを中心に心臓弁膜症の手術のお話をさせて頂きました。

 また、名古屋、岐阜、豊橋の3つの地域で循環器内科の治療を牽引している名古屋ハートセンター循環器内科部長の山本真功先生より、僧帽弁閉鎖不全症治療の最前線であるマイトラクリップについてお話して頂きました。山本先生からは、マイトラクリップでの治療のタイミングや有効性、どんな患者さんに適しているか、カテーテルでの治療の今後についてなど、多様な面からお話をして頂きました。

 セッション2では、中津川市民病院の林和德先生を座長に、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院の伊藤敏明先生より『3D胸腔鏡下心臓手術』と題し、低侵襲手術についてお話して頂きました。実際の正中切開手術と、低侵襲手術の動画や術後の傷あとを見比べながら手術の有用性などについてお話して頂きました。MICS手術はあらゆる弁膜症手術に対して行うことができ、さらには単純な先天性疾患、左房粘液腫なども対象となります。体外循環技術の進歩、内視鏡の進歩、専用器具の発達が、胸腔鏡下心臓手術を支えているとのことでした。

 国立循環器病研究センター副院長兼心臓血管外科部門長の藤田知之先生からは、『ロボット手術』と題し、実際の手術風景や日本のロボット手術についての紹介、更には光回線を使った遠隔手術についてお話して頂きました。

 いずれの講演も有用性の高い内容で、今後もこのようなセミナーを継続開催し、地域医療に貢献していきたいと思います。

 

田中 昭光  先生(当院) 山本 真功  先生
 伊藤 敏明  先生  藤田 知之  先生
 森田 則彦  先生 林  和德  先生

▲会場の様子

▲集合写真

 

 

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