7月12日、13日にかけて中国山東省 徳州市 山東大学斉魯医院 徳州医院の新病院にて、第五回 徳州中日国際心臓血管セミナー及び徳州市初回末梢血管カテーテル治療学術交流会、
第二回 徳州医師協会血液浄化血液透析バスキュラーアクセスセミナー(同時開催)が開催されました。当院からは、循環器内科田中昭光部長と、心臓血管外科森田英男医長がに参加しました。
▲血管フォーラムの様子 |
[学会参加報告]循環器内科部長 田中昭光
7月12日、13日に中国の山東省にある病院主催の学術集会に参加し、アジア諸国の先生方と大動脈治療について情報交換しました。私は2演題発表させていただきました。私が強く思ったことは、当院が行なっている大動脈治療は海外の医療を見ても胸を張っていい治療をしているということです。細かいことはここでは説明しきれませんが、私の立場から言えばやはり、①高い外科手術の技量②緊急に対応できる麻酔科医の力量とオペ室スタッフの協力、どちらも圧倒的に当院がアジア諸国よりも上です。私の行っているカテーテル治療は、それに比べたらそこまでの差は出ません(それがカテーテルの良さですが)。ただ敢えて言うなら、患者さんの5年後10年後を考えた治療戦略がアジア諸国より優れているところと言えます。
誰よりも毎年多くのカテーテル治療をして、大動脈においては多くのステントグラフト(大動脈のカテーテル治療)指導医資格を持っていますが、結局それは2つの強みがあってからこそだと思っています。そして、地位や名声や自分の損得よりも、目の前の患者さんが自分の家族だと思って治療にあたる、これを今まで同様に今後も努めていきたいと思ったフォーラムでした。
[学会参加報告]心臓血管外科医長 森田英男
7月12日、13日に中国山東省徳州市 山東大学斉魯医院徳州医院の新病院へ訪問し、同病院で開催された血管フォーラムで当院循環器内科田中部長とともに参加させて頂きました。
以前当院へ訪問された血管外科の王海慶先生や孫志倹先生、王暁東先生をはじめ多くの先生方やスタッフの皆様が私たちを歓迎して頂きました。
まず病院の見学をさせてもらい、旧病院と新病院合わせて約4,000床もある日本では考えられない莫大な規模に圧倒されました。新病院はまだオープンしたところであり徐々に入院患者さんが増えています。約560万人の人口の徳州市において心臓外科手術ができる唯一の病院で、手術室は40室うちハイブリッド室は2室あり、あらゆる治療の対応が可能となっており最先端の医療機器が設備されていました。
シンガポールやイギリスなどの海外からも本血管フォーラムに参加し発表されており、海外との交流をかなり重視されていると感じました。
私は当院の心臓血管外科として「当院での腹部大動脈瘤破裂に対する開腹手術」という題名で発表する機会を頂きました。中国では大動脈治療に関してはカテーテル治療が主流となっており私の発表したオープンの手術は少ないようです。私の発表では、熟練された技術を伴うオープン手術の方が長期成績の観点からはより確実性があるという点を強調し、多くの質問も頂きました。
来月は中国から2人の医師が当院へ研修として来られます。今後もこのような交流を通して互いの技術を共有し、それぞれが高め合えれば理想的であると感じました。このような機会を与えて頂いた当院の方々、山東大学斉魯医院徳州医院の皆様に感謝申し上げます。
▲田中昭光部長(循環器内科) | ▲森田英男医長(心臓血管外科) |
▲中国山東省徳洲市 山東大学斉魯医院徳洲医院にて記念撮影 |