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2020.01.15 | Topics 

あけましておめでとうございます

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新年のご挨拶

 

昨年も例年同様900例以上の手術をさせていただきました。周辺の医療機関との連携のおかげであり感謝いたします。

医療技術、医療器具の進歩に伴い心臓血管治療もカテーテルでの治療、低侵襲小切開手術が増加しました。通算200例の小切開心臓手術(MICS手術)の経験とプロクターによるダヴィンチ手術を終了し、今年より保険でのダヴィンチロボット補助下の僧帽弁手術が可能となり、小切開低侵襲のみならず正確な心臓手術が可能となりました。ダヴィンチによるバイパス手術(Robotic MIDCAB)、MICSによる大動脈弁置換術も標準的に行えるようになりました。経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)も標準手術となりました。68例の大動脈弁手術のうち26例にTAVIを行いました。

腹部大動脈瘤、急性B型解離に対するステントグラフト手術の割合も増えました。24例の腹部大動脈瘤破裂に対し14例の外科手術、10例のステントグラフト手術を行いました。急性B型解離は34例経験し、10例にステントグラフト、4例に外科治療を行いました。

重症心不全に対しても、カテーテルによる低侵襲治療(IMPELLA)をさせていただき、ショックを伴う心筋梗塞、心筋症に対して通算70例に使用し安定した治療が可能となりました。特に、急性心筋梗塞後心室中隔穿孔に対してはIMPELLAでの心不全制御を行い、弱った心臓の回復を待って穿孔部閉鎖手術を待機的に行う方法を行い、本邦初報告として論文(心臓)でも採用されました。

年間約2000例の開心術を行っている中国西安の陝西人民病院心臓血管センター、中国山東省の済寧市第一人民医院への相互交流を始めました。

 集中治療専門医2名の入職、心臓血管外科専属診療看護師の導入で、診療体制を充実させ、働き方改革を進めると同時に緊急手術を断らない体制を維持してまいります。多く経験と反省をさせていただいき、本年も緊急の対応の充実はもとより、予定の手術でも安全、確実、そして低侵襲の外科治療を心がけてまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

 

昨年の手術成績

昨年の学術業績

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