2018.12.29 | Topics
冠動脈バイパス術において、バイパスする血管の一つとして足の表面に走る大伏在静脈は大事な役目を果たしほとんどの冠動脈バイパス術において大伏在静脈は採取されます。
従来なら20cmから30cmの大伏在静脈を採取するにはその長さの分だけ皮膚切開が必要ですが、そのため、創部の感染、痛みの合併が起こります。心臓をよくする手術のためその程度の合併症は仕方ないですむかもしれませんが、なるべくなら小さな傷口で足の傷口の心配のない手術が望まれます。当院では、過去(2005年~2007年)に120人近い患者さんに内視鏡下大伏在静脈グラフト採取を行っていましたが、本年より新しい機器を使用して再開しました。