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2014.08.27 | Operation 

腹部大動脈瘤破裂

突然死の原因であり最も恐ろしい病気の一つである腹部大動脈瘤破裂についての当院での治療成績です。

過去15年間に経験した腹部大動脈瘤手術は900例であり、そのうち腹部大動脈瘤破裂は285例で32%でした。男性212例、女性73例、平均年齢は75歳であり80歳以上が105例(37%)と高齢者が多かった。大部分は真性瘤ですが、感染性大動脈瘤が8例、炎症性大動脈瘤が2例みられた。また、人工血管置換 術後の吻合部仮性瘤が2例、人工血管感染が2例、人工血管破綻が2例みられ、ステントグラフト内挿術後の症例も2例ありました。下大静脈への穿破は2例、十 二指腸への穿破は1例でした。 術式ですが、大動脈遮断は、開腹法で腎動脈下での遮断を原則とし、症例に応じて小網をあけて横 隔膜下で、もしくは左開胸して下行大動脈で遮断を行いました。人工血管置換術は270例で、ステントグラフト内挿術は5例でした。

1週間以内の死亡は40例(14%)、1ヶ月以内の死亡 が15例(5%)であった。5例は術前心肺停止となり、手術完遂し生存退院されたのは1例であった。また、術中心肺停止となったのは11例であり、内3例は術中死となったが、3例は生存退院された。

腹部大動脈瘤緊急手術を多く行っている当院での術後1ヶ月以内での死亡率は19%であり、他病院の報告と比べて良好な成績でした。ハイリスク、再手術等の外科治療が困難な場合にはステントグラフトが考慮されるが、開腹人工血管置換手術も救命可能な有効な治療手段であり両方の方法を考慮して最適の治療法を選んでまいります。今後も迅速な対応で当院での80%の救命率をさらに向上させるよう頑張ってまいります。

 

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人工血管置換術

 

 

 

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