2010.02.04 | Topics
早朝に心肺停止にて、発見され蘇生にて心臓の拍動は再開したものの、重度の痙攣と意識障害を認め、当院に低体温療法目的に紹介されました。集中治療室にて、48時間体温を34度に調節して管理しました。その後徐々に温度を元に戻しました。脳機能は徐々に改善し、現在では仕事に復帰できるほどになりました。
心臓血管外科手術では、症例によっては手術中に低体温(最低18度)にすることもあり、低体温管理に慣れた麻酔科、心臓外科、集中治療室のチームで脳低体温療法を行っています。今後も心肺停止後脳症、低酸素脳症の患者さまに対し、この方法を行っていく予定です。