医療法人徳洲会とインドネシアの国立ハラパンキタ循環器病センター(日本の国立循環器病研究センターに相当)は10月8日、首都ジャカルタにある同センター敷地内で、「ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター」建設の起工式を行い、工事の無事を祈りました。地上20階・地下3階建てで、工期は22カ月間を予定しており、2026年夏に竣工し運営を開始する見込みです。これは徳洲会と同国との共同プロジェクトで、徳洲会は建物・医療機器などハードを提供するだけでなく、ロボット手術など技術協力や人材交流を通じ、同国の循環器医療の向上に貢献していきます。
▲「アジアでナンバーワンの循環器病センターを」と東上理事長 | ▲「ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター」の完成予想図 |
インドネシアでは心疾患が増加傾向にある一方、マレーシアやシンガポールで治療を受ける患者さんが少なくないことから、自国内で高度な循環器医療を提供できる環境整備が喫緊の課題となっています。徳洲会は「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」を目指し、国内にとどまらず、国際医療協力に積極的に取り組んでおり、04年に同国政府と医療協力に関する協定書を締結、臨床・研究・教育面についての交流を続けるなかで、今回のプロジェクトが具体化しました。
起工式には東上震一理事長や当院の総長で、徳洲会グループの副理事長の大橋壯樹ら徳洲会関係者、インドネシアのブディ・サディキン保健相、ハラパンキタ循環器病センターのイワン・ダコタ院長をはじめ同センター関係者、正木靖・駐インドネシア日本国特命全権大使、建設工事関係者らが出席し、現地メディアも多数駆け付けました。
大橋・副理事長は「この11月16、17日にはハラパンキタ循環器病センター主催の『ハートセミナー』で、徳洲会の医師が特別講演を行い、医師や看護師が参加します。これからも継続的に交流を図っていきます」と積極的です。