下行大動脈から足までの血管で解離が起こるのをB型解離と言います。逆にA型解離は上行大動脈に解離が起こるものをいいA型でないのはB型となります。B型は破裂しにくく、破裂しても出血が心臓を圧迫することがなく、また大事な部位の血流が途切れる危険性も少ないと言われています。よって基本的には血圧を下げての安静療法となります。しかし、一部のB型解離は破裂を起こしたり、血流低下を起こして生命の危険性をきたす合併症を引き起こすことがあり本当は怖い病気の一つです。
B型大動脈解離の合併症
このような合併症の頻度は多くはありませんが、認めた場合は命に係わり緊急の治療が必要です。
治療にはカテーテル治療(ステントグラフト)と手術治療(人工血管置換術)があります。
それぞれの長所と短所を見極めて、安全で有効な治療を行います。
B型解離に対するステントグラフト法(カテーテル治療)
B型解離に対する手術治療(人工血管置換術)