緩和ケア外科
緩和ケア外科からのお知らせ
当科の特色
2013年に7階に緩和ケア病棟を開設いたしました。緩和ケア病棟はがん患者さんの苦痛を緩和し、穏やかな療養生活を送って頂けるようなケア、治療、サポートを行う場所です。当院で治療中の患者さんは現在の主治医が診察を担当し、院外から転院される患者さんは主に緩和ケア外科医師が担当します。症状が緩和され、ご自宅での療養を希望される場合は、在宅療養の準備をお手伝いします。
7階(緩和ケア)病棟のベッド数は18で、有料室と無料室があります。個室をご希望の場合は原則有料室で、無料室をご希望の場合は2人部屋です。病棟内には寝たままの姿勢で入浴できる介護浴槽、通常の浴室、キッチン、畳コーナー、家族控室、デイルームなどがあります。
苦痛を和らげることを優先し、その人らしく過ごせることをお手伝いします。抗がん剤、ホルモン剤投与などのがん治療は行うことができません。
【入院をご希望、ご検討の方へ】
現在おかかりの主治医に当院7階(緩和ケア)病棟への入院希望をお伝えください。主治医より当院へご紹介頂き、入院可能かどうか検討させていただきます。
当院7階(緩和ケア)病棟への入院には、原則として下記の入棟基準を満たす必要があります。
基本的に、緩和を必要とする症状をお持ちの方を対象とします。症状が緩和されたら退院、一般病棟への移動をお願いしています。
【入棟基準】
○ がん(悪性腫瘍)の確定診断を受けている
○ 患者および家族が病名、病状を理解されている(病名は告知済みを原則とする)
○ 患者および家族が、がんに対する積極的治療(手術、抗がん剤治療、放射線治療など)
や不必要な検査を行わないことに同意されている
○ がんに伴う苦痛(身体的、精神的苦痛など全人的苦痛)があり、緩和ケアが必要と医師
が判断している
○ 患者および家族が緩和ケア病棟について理解して入院を希望している
○ 原則として本人あるいはキーパーソンが当院の診療圏内(当院までおおよそ1時間以内に到着できる:春日井市、名古屋市守山区、瀬戸市、尾張旭市、小牧市、多治見市、名古屋市名東区、名古屋市北区、名古屋市千種区、名古屋市東区、犬山市、長久手市)に在住している
以下の場合は入院をお引き受けできません。
抗がん治療を希望される場合
他の患者さんの療養生活に著しい悪影響を与えると判断される場合
介護が目的の場合
急変時の蘇生処置を希望される場合
【費用】
7階(緩和ケア)病棟での入院は「緩和ケア病棟入院料」が算定され、1日あたりの定額制です。自己負担額は(1日当たり保険点数)×(入院日数)×(保険自己負担割合)+(食費)+(個室料金)で算出されます。保険自己負担分には高額医療制度が適応されますので、自己負担額は一般病棟も緩和ケア病棟も大きな違いはありません。詳しくは医事課へご相談ください。
【緩和ケア外来】
緩和ケアに関するご相談をお受けします。ご希望の場合は必ず現在おかかりの主治医にご相談いただき、当院「患者相談室」を通じて緩和ケア外来へ紹介していただいてください。
【見学受付】
7階(緩和ケア)病棟への入棟をご検討の患者さん・ご家族は、病棟見学が可能です。
下記の「病棟紹介動画」をごらんになり、実際の病棟を見学されたい場合、当院「患者相談室」にご連絡いただき、ご予約をお願いします。ご予約なく来院されても対応しかねますのでご了承ください。
見学のみの場合は、病棟スタッフが病棟をご案内し、施設の説明をいたします。
緩和ケアについてのご相談も希望される場合は看護師(あるいは医師)が説明させていただきます。その際は緩和ケア相談料(3000円、実費)を頂戴いたします。
スタッフ紹介
緩和ケア外科部長 坂本 雅樹
- 略歴
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平成9年 名古屋市立大学医学部卒
平成20年4月~平成24年12月 名古屋市立大学病院 緩和ケア部 病院講師
- 専門分野
- 医学博士
名古屋市立大学医学部臨床教授
日本緩和医療学会指導医
日本外科学会専門医・指導医
消化器外科専門医・指導医
内視鏡外科技術認定医
消化器内視鏡専門医
- 所属学会
- 日本外科学会
日本ロボット外科学会
日本消化器外科学会
日本内視鏡外科学会
日本緩和医療学会(代議員)
日本消化器内視鏡学会
日本サイコオンコロジー学会(代議員)
日本死の臨床研究会
日本褥瘡学会
7階病棟 看護師長 金子 かの子
- 略歴
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7階病棟 看護副主任 松井 遊香
- 略歴
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- 専門分野
- 緩和ケア認定看護師