診療科・部門

歯科口腔外科

当科の特色

 当科には常勤の歯科医師3名(口腔外科専門医1名、認定医2名)、非常勤歯科医師1名(認定医)、歯科衛生士3名が在籍しており、地域の医療機関と協力して口腔外科の専門的な治療を提供しています。患者様一人ひとりにとって最適な治療プランを心がけ、口腔顎顔面領域の様々な病気や症状に対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

◇痛くない・怖くない口腔外科手術
当院では、抜歯や口腔内手術を多数行っておりますが、「痛いかも」「怖いかも」と不安を感じる方も多いかと思います。通常の局所麻酔に加え、緊張が強い方や歯の状態によっては、入院のうえでリラックスした状態(静脈鎮静法)で治療を行うことも可能です。この方法は、高血圧や心臓病のある方にも適応できる安心・安全な治療法ですので、ご安心ください。

◇口腔がんの治療について
当科では、舌がんや歯肉がんなどの口腔がん治療にも力を入れており、患者様が安心して治療に臨めるよう、細やかなサポートを心がけています。
口腔がんの部位や状態をしっかりと把握するため、CTやMRI、PET-CTといった画像検査や上部消化管内視鏡検査などを行い、がんの進行度や広がりを正確に診断します。
これに基づき、患者様一人ひとりに最適な治療方法を選択しています。
治療は、がんのステージや患者様の体調に応じて、手術、放射線治療、化学療法、またはそれらを組み合わせた治療が検討されます。
進行度が初期であれば、手術のみでがんを取り除くことも可能なケースがありますが、進行が見られる場合には放射線や抗がん剤治療も併用し、より効果的な治療を目指します。
さらに、治療によって生活の質(QOL)をできるだけ損なわないように、機能面や見た目にも配慮した治療を行います。
術後の嚥下機能や発音機能の維持を図るため、リハビリテーションも含めたサポートを提供しており、必要に応じて他科の専門家とも連携し、患者様が治療後の生活にスムーズに適応できるようサポート体制を整えています。
治療に関しての不安や心配事については、私たち医療チームがしっかりとサポートし、質問や相談にも丁寧にお答えいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

◇顎変形症治療について
顎変形症は、上下の咬み合わせが合わなかったり、顎が左右にずれているなどの状態を指し、食事や発音が難しくなるなど、日常生活に影響を与えることがあります。
当科では、こうした症状に対して機能の向上を重視した「顎矯正手術」を提供しており、患者様の生活の質を高めることを目指しています。
また、手術により見た目の改善も期待できるため、自然な見た目と機能を両立することを大切にしています。

矯正歯科専門医と連携し、手術前にはCTや3Dシミュレーションを用いた緻密な計画を立て、個々の患者様に合った治療方針を策定しています。
噛み合わせや顎のバランスを整えることで、見た目にも機能面にも配慮した治療を提供いたします。手術後もリハビリやアフターケアをしっかり行い、自然な見た目と機能の調和を維持できるようサポートしています。
「噛みにくい」「話しにくい」「顎の形が気になる」とお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。患者様にとって最も適した治療プランをご提案いたします。

◇顎顔面外傷の治療について
当院では、顎や顔に関わる外傷に迅速かつ適切に対応できる体制を整えており、顎骨骨折、顔面骨折、軟部組織の損傷など、様々な外傷性疾患に対して専門的な治療を提供しています。
交通事故や転倒、スポーツなどによる外傷は、早急な処置が必要となることが多いため、救急科や他の診療科と密に連携しながら、早期の診断と治療を心がけています。
顎顔面外傷の治療は、単に骨や組織を元に戻すだけでなく、患者様の生活の質(QOL)を考慮し、機能と見た目の両面での回復を目指しています。
たとえば、顎骨骨折の場合、噛み合わせを正常に戻すことが重要であり、骨の固定にはプレートやスクリューなどを用いて、安定性を保ちながら治療を行います。
顔の骨折や軟部組織の損傷においても、できるだけ元の機能に戻せるよう慎重に対応しています。


◇下顎骨骨髄炎に対する高気圧酸素療法
下顎骨骨髄炎には、歯の感染が原因で起こるものや、放射線治療後に発症する放射線性骨髄炎があります。
加えて、骨粗鬆症やがん治療の薬剤が引き起こす顎骨壊死も発生しやすいですが、高気圧酸素療法による治療が効果的な場合もありますので、気になる症状がある方はご相談ください。

◇がん口腔支持療法
がん治療に伴って口腔内に生じるトラブルに対しても、当院の他診療科と協力し、安心して治療が続けられるようにサポートしています。
口腔のケアを通じて、がん治療に伴う口内の症状を軽減し、患者様の治療の負担を和らげるよう努めています。

◇その他の口腔外科疾患
顎関節症や口腔乾燥症、口腔粘膜疾患など、さまざまな口腔外科疾患にも対応しております。
日常生活に影響が出る前に、症状について気軽にご相談いただければと思います。

◇周術期口腔機能管理
最近、糖尿病や心血管疾患と歯周病との関係が注目されており、全身の健康と口腔ケアの重要性が再確認されています。
特に、全身麻酔下の手術やがん治療では、術前・術後の口腔ケアが合併症予防や回復の早期化に効果的です。
当科では、こうした周術期口腔ケアを入院患者様にも積極的に提供しています。

スタッフ紹介

歯科口腔外科

部長 足立 誠

略歴

平成13年 朝日大学歯学部卒
平成17年 朝日大学大学院修了
平成19年 横浜市立大学附属病院 歯科口腔外科
平成22年 テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 頭頸部外科部門
平成25年 朝日大学歯学部口腔外科学分野 講師

令和1年 名古屋徳洲会総合病院 歯科口腔外科 部長

専門分野
口腔がん、顎変形症、唾石症、がま腫

【資格】
・博士(歯学)
・日本口腔外科学会 口腔外科専門医・指導医
・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
・日本口腔ケア学会評議員
・インフェクションコントロールドクター(ICD)
・労働衛生コンサルタント(保健衛生)
・衛生工学衛生管理者
・日本歯科医師会認定産業歯科医
・歯科医師臨床研修指導歯科医
・名古屋市立大学医学部非常勤講師
・旭川医科大学病院 歯科口腔外科 非常勤歯科医師
所属学会
日本口腔外科学会
日本頭頸部癌学会
日本口腔腫瘍学会
歯科口腔外科

岡 久美子

略歴

平成20年 北海道医療大学歯学部卒

平成20年  旭川医科大学 初期研修

平成21年  釧路労災病院 歯科口腔外科

平成21年  旭川医科大学 歯科口腔外科

平成26年  旭川医科大学 大学院修了

平成29年  旭川赤十字病院 歯科口腔外科

平成31年 静岡がんセンター 歯科口腔外科

令和4年 旭川医科大学 歯科口腔外科

令和6年 名古屋徳洲会総合病院 歯科口腔外科

専門分野
博士(医学)
日本口腔外科学会認定医
日本有病者歯科医療学会 専門医
所属学会
日本口腔外科学会
日本口腔科学会
日本有病者歯科医療学会
歯科口腔外科

中村 健人

略歴

平成31年 北海道大学 歯学部 卒業

     名古屋市立大学付属病院 歯科口腔外科 初期研修

令和2年 名古屋市立大学医学部付属西部医療センター 歯科口腔外科

令和3年 名古屋市立大附属病院 歯科口腔外科

令和5年 名古屋市立大医学部付属東部医療センター 歯科口腔外科

      名古屋徳洲会総合病院 歯科口腔外科

専門分野
日本口腔外科学会認定医
所属学会
日本口腔外科学会
日本口腔科学会

外来担当医表

 
午前診  

足立

中村(健)

足立

中村(健)

森下

足立

中村(健)

担当医
夕診   中村(健) 足立      

予約制

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0568-51-8711

受付時間

午前診 8:00~11:30
(診療: 9:00~12:00)
夕診 16:30~19:00
(診療: 17:00~19:00)

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各科ごとに異なります
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