診療科・部門

臨床工学室

当科の特色

 病院で働く医療職には医師、看護師の他に検査技師や放射線技師もいます。彼らは検査を行って病気を見つける仕事を主にしている医療職です。
臨床工学技士とは、医師の指示のもとに患者さんの治療に使用する医療機器を操作して、治療が安全で適切に行えるようにサポートをしています。
院内ではCE(Clinical Engineer)と呼ばれる事もある医療機器のスペシャリストです。

 臨床工学技士の主な仕事は、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守点検です。
私たちは医療機器の安全確保と有効性維持の担い手となり、チーム医療の一員として患者の生命維持をサポートしています。

 当院では26名(男性20名・女性6名)のスタッフが在籍しており、様々な業務に関わっています。
現在、比較的若いスタッフが多い事もあり、スペシャリストとして院内で役に立てるようなスタッフの教育にも力を入れています。
2019年末より夜勤業務も開始となり、夜間も夜勤者と待機者2名にて24時間365日緊急対応が出来る体制を作っています。

 

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業務紹介

血液浄化業務

 血液透析とは、体内の老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行います。
業務としては維持透析を主として行っています。そして、透析液の清浄化の強化を行うとともに、On line HDFやi-HDFの治療にも力を入れています。
 また、透析支援システムや新しい透析装置を導入することで、効率的で安全な治療を行う事を目指しています。
ICUやHCUでは、急性期の患者さんに行う持続緩徐式血液透析濾過(CHDF)や血漿交換(PE)、直接血液還流(DHP)などの治療等も行います。
当院では手術後の人工呼吸器や補助循環装置が導入された患者への血液浄化業務にも対応をしています。

 

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人工心肺、手術室業務

 心臓手術では心臓と肺に代わる働きをする人工心肺装置の操作や自己血回収装置を扱います。心臓血管外科で行われる250例以上の開心術に関わり、最近はより精度の高いMICS手術も行えるようになり、多くの緊急手術対応に加え予定の手術数も増加しています。
また、ハイブリッド手術室で行われるTEVAR、EVAR等にも関わっています。緊急オペの際はオンコールでの対応もしています。da Vinci Xiを使用したオペの対応への関わりも あり、今後はタスクシフトを見すえたオペ室内での業務拡大対応について検討の必要性も感じています。求められる場所で力が発揮できるスタッフ育成の必要性を感じています。
 また、オペ室で使用される機器の不具合対応等も行っています。ハートチームとしての関わりでは、重症心不全患者に対する補助人工心臓の対応や、V-A ECMO、V-V ECMOや、大動脈バルーンパンピング(IABP)、IMPELLA等のような病態に合わせて使用される様々な補助循環管理にも関わっています。

 

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心臓カテーテル、不整脈治療業務

 虚血性心疾患に対するカテーテル検査や治療の際、清潔野で医師のサポートを行い、そこで使用される様々な計測や治療に用いられる機器(IVUS・FFR・OCT・ロータブレーター)等の操作や使用器材の物出しも行っています。緊急時には体外式ペースメーカーをはじめ、IMPELLAやIABP、PCPS等の使用にも関わります。
 また、ハイブリッド室で行われるTAVIやMitra Clip、PFO閉鎖デバイスや左心耳閉鎖デバイスを使用した治療ではハートチームの一員として安全に治療を行う為のサポートを行っています。それから、植込み型ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、除細動機能付心室再同期デバイス(CRT-D)や、最近ではリードレスペースメーカー等の植込みも行われています。
 不整脈治療に関しては主に電気刺激装置や3Dマッピングの操作・構築を行っています。心臓電気生理学的検査(EPS)、心筋カテーテル焼灼術(心筋アブレーション)を並列で2件ずつ行う日もあり、件数も増加している事から、関われるスタッフの育成も同時に進めています。

 

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内視鏡業務

 検査に使用する電子スコープの準備や処置具等の補充点検、使用後の洗浄及び消毒を行います。検査中は組織の採取(生検)や止血、ポリープの切除を行う際に処置具を操作する医師の介助を行います。内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、大腸ステント、超音波内視鏡(EUS)なども行っています。当院の教育過程の中に内視鏡業務もある事から消化器内視鏡技師の取得人数は年々増加しています。

 

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高気圧酸素治療業務

 高い圧力をかけた酸素を吸入させることで、血液中の酸素を増やすのが高気圧酸素治療です。他にも抗菌作用や新血管の形成などの効果等も示唆されていることから、一酸化炭素中毒や腸閉塞をはじめ、術後の低酸素性脳症、難治性潰瘍や骨髄炎等、様々な疾患の治療に用いられ、その装置の操作・管理を行います。

 

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医療機器管理業務

 院内で使用される様々な医療機器が安全に使用でき、機器の性能が維持できるように保守・点検を行います。また、病棟ラウンドでは人工呼吸器が適切に使用されているか、病棟設置の除細動器やAEDがすぐに使用可能かどうかチェックしています。
 機器の定期点検や麻酔器の点検等病院内の機器のメンテナンスにも力を入れていきたいと考えています。また、外来ではSAS(睡眠時無呼吸症候群)の患者さんに対して在宅CPAPの導入、植込みされたペースメーカーの定期チェックや心臓植込み型デバイスの遠隔モニタリング管理、植込み型補助人工心臓の機械チェックや点検、患者や患者家族に向けた指導等も行っています。(2012年より植込み型補助人工心臓の実施施設となっています)

 

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スタッフ数・各種認定・所属学会

●スタッフ数 26名
●資格
  • 透析技術認定士 3名
  • 体外循環技術認定士 3名
  • 消化器内視鏡技師 5名
  • 3学会合同呼吸療法認定士 3名
  • 第1種ME技術者 1名
  • 4学会1研究会合同
  • 人工心臓管理技術認定士 2名
  • ITE心血管インターベンション技師 3名
  • カテーテル専門臨床工学技士 1名
  • 植込み型心臓デバイス認定士 1名
  • 高気圧酸素治療専門技士 1名
  • 集中治療専門臨床工学技士 1名
  • 認定血液浄化関連臨床工学技士 2名
  • 認定集中治療関連臨床工学技士 1名
●所属学会  

 

関連サイト

 

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