検査科
当科の特色
検査科は、中央検査、微生物検査、病理検査、生理検査の4部門で構成されています。
34名の臨床検査技師により当直体制で運営をしており、臨床側のニーズに応えるため、
超音波検査、病理解剖業務も呼び出し体制で24時間対応可能です。
また、各種認定試験への挑戦、健診・ICT(感染制御チーム) ・ NST(栄養サポートチーム) 活動参画など
各技師が医療人としての目的意識を持つ事で、さらに信頼される検査データを提供できるよう
目々努力し続けることが我々検査科の使命であると考えています。
2003年12月より電子カルテが導入され、検査室においても部門システムが稼動しました。
2009年9月より超音波画像ファイリングシステムとレポートシステムが導入され、
超音波画像の一元管理を行っています。
2010年からは電子カルテおよび検査各部門システムが更新され更なるシステム化か進んでいます。
業務紹介
中央検査部門
中央検査部門では血液検査(生化学・血液学・免疫学)・一般検査・輸血検査を夜間・休日の急患にも対応できるように、24時間体制で行っております。患者さんから採取された血液や尿・便などを分析し、治療に役立つデータを正確かつ迅速に提供するよう努力しています。
・血液検査
生化学ではCK・AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・ALP・ChE・γ-GTP・AMY・総蛋白・アルブミン・総ビリルビン・BUN・クレアチニン・尿酸・カルシウム・無機リン・総コレステロール・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール・中性脂肪・CRP・鉄・血糖・HbA1c・BNP・トロポニンIなど。
血液学では白血球数・赤血球数・ヘモクロビン・血小板数・PT-INR・フィブリノーゲン・FDP・D-ダイマーなど。
免疫学ではB型肝炎、C型肝炎、梅毒検査、HIV、また、腫瘍マーカー項目としてCEA・CA19-9・AFP・PSAおよび甲状腺関連項目FT3・FT4・TSHも測定しています。
・一般検査
尿検査は蛋白・糖・潜血・PH・ケトン体・ウロビリノ-ゲン・ビリルビン・亜硝酸塩(細菌反応)・尿沈渣(尿中の細胞を顕微鏡で観察します)を検査しています。
その他の材料として便潜血、髄液・胸水・腹水・関節液などの体液の検査も行っています。
・輸血検査
当院で活発に手術等を行っている心臓血管外科をはじめ外科やその他の緊急手術にも対応できるように、24時間体制で輸血関連の検査(血液型・不規則抗体検査・交差適合試験)を行っています。輸血検査専用のコンピューター管理システムを用いて、患者さんの血液型等の検査成績を管理し、輸血用血液製剤の在庫管理や出庫処理も一括して行っています。
輸血用血液製剤は患者さんのリストバンドによるバーコード認証を行い、より安全な輸血ができる体制作りをしています。
その他に、看護師の業務支援として外来患者さんの採血も一部行っています。臨床検査技師は必要な採血管の選択や採血量の把握が的確に行えますので、看護師の疑問にもすぐに答えることができます。
微生物検査
感染症患者さんの痰・尿・便・血液など様々な材料から原因となる菌を見つけ、どの薬が効くかを調べます。
近年では耐性菌(薬に耐性を持った菌)が増加している為様々な検査法を取り入れて検査を行い、
院内での発生状況などの統計情報を開示しています。
また、結核菌の検査には核酸増幅法(PCR法)を導入して結果の迅速な報告を行っています。
病理検査
病理検査室では、組織診検査と細胞診検査を行っています。
組織診検査は、内視鏡や手術で採取された検体を標本にして顕微鏡で見る事の出来る様にし、
認定病理医により診断を行います。また予約制にて手術中に行う迅速組織診断にも対応しています。
細胞診検査は塗抹標本作成及びエコー下の穿刺吸引細胞診等の標本作成に対応しています。
生理検査
生理検査部門では、心電図、超音波、脳波、肺機能、聴力、睡眠時無呼吸症候群等の検査を行っています。
中でも超音波検査に力を入れており、泌尿器及び産科の一部を除いては全て生理検査室にて
検査を行っています。9名の技師が超音波検査士の資格を取得しております。
2009年9月より超音波画像ファイリングシステムとレポートシステムが導入され、
超音波画像の一元管理を行っています。
また、グループ内他施設や近隣の医療機関からの研修も積極的に受け入れ、技師育成を行っています。
スタッフ数・各種認定・所属学会
- ●スタッフ数
- 34 名
- ●資格
- 超音波検査士、血管診療技師、認定救急検査技師、2級病理検査士(病理、循環器)、認定病理検査技師、特定化学物質作業主任者、有機溶剤作業主任者
- ●所属学会
- 日本臨床衛生検査技師会、愛知県臨床検査技師会、日本超音波医学会、日本超音波検査学会、日本心エコー図学会、日本臨床救急医学会、日本染色体遺伝子検査学会、日本乳癌学会、日本臨床微生物学会