新型肺炎に関するお知らせ



【はじめに】

 現在、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS、サーズ)が世界各地で猛威をふるっており、病院内で感染がひろがる現象(院内感染)に対して対応策をとることの重要性が指摘されています。
 無用な不安や不用意な院内感染を防ぐためにも、皆様に正しい知識を持っていただくとともに、病院を受診する時の注意事項をお伝えしたいと思います。
 万一、新型肺炎に感染している可能性があり当院の受診を希望される場合は、受診の前に電話等でご連絡下さいますようお願いいたします。



【基礎知識】

 平成15年3月頃よりベトナムのハノイ、香港などで、原因不明で重篤な急性呼吸器感染症が流行するようになりました。
 この病気は重症急性呼吸器症候群(SARS、サーズ)と名づけられ、新型のコロナウイルス(サーズウイルス)が原因であることも分かっています。
 しかし、新型肺炎に対する有効な治療法はなく、伝染を予防することが最も有効であると考えられています。
 新型肺炎は咳などにともなって発生する「飛沫」から感染するだけでなく、唾液や尿、便などからも感染する可能性があるとされています。



【診断基準】

1)38℃以上の発熱
2)咳、呼吸困難
3)発症10日以内に新型肺炎の伝播地域にいた、あるいは
  新型肺炎の「可能性例」患者と密接に接触したことがある。


 以上を満たせば「疑い例」と呼ばれます。
疑い例は一般の医療機関で胸部レントゲン検査を受けていただきます。

 疑い例のうち、
4)胸部レントゲン検査で肺炎の所見を認めたものは「可能性例」として扱う。

 新型肺炎を確実に診断する方法が確立されるまではこの
「可能性例」が「新型肺炎患者」と同じだと思って下さい。

流行地域に関する情報は毎日変化しています。WHOや厚労省のホームページでご確認下さい。



【受診前の注意事項】

1)「新型肺炎の治療を行ってよい病院」が県より指定されております。
  当院では診断を行うことは可能ですが、万一「可能性例」であると診断された場合には
 保健所の指示に従って搬送転院していただくことになります。

2)まず受診の前に上記の「診断基準」にあてはまるかどうかを確認してみて下さい。
  あてはまる場合には、受診前にお電話で、お名前と「新型肺炎の可能性が
 あるので受診したい」旨と、受診予定の日時をお知らせ下さい。


3)上記2にあてはまり受診される方は必ずマスクを着用して受診して下さい。
  この場合は市販のもので結構です。
 受診後に外科用マスクもしくは医療用微粒子マスクを着用していただくことがあります。

4)受診される際には不用意な感染拡大を防ぐために、なるべく公共交通機関を使用せずにご来院下さい。

5)診断がはっきりするまでは家族・友人などとも濃厚な接触を避けるようにして下さい。

6)電話にて症状を述べていただいても、不用意な誤解の生じる可能性があります。
  明らかに症状がある場合は受診の上で医師とご相談下さい。



【リンク】

厚生労働省
厚生労働省検疫所
国立感染症研究所
愛知県庁健康対策課
愛知県衛生研究所




名古屋徳洲会総合病院 院内感染対策委員会 2003.5.7.

院内感染対策委員会 2003.5.7.